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サイレンサーの消音についてのいろいろ

今、ちょうどGB350キャブトンマフラーの開発を行っているのでサイレンサーの消音について書いてみようと思います。

世界的に環境規制が厳しくなってきておりマフラーについては排気騒音と排気ガスの有害物質の低減が製品に課せられています。排気ガスに含まれる有害物質はエンジンの燃焼制御でも行いそれでも減らし切れないものをマフラーで低減させています。

以前のブログで排気ガスと触媒の事を述べましたので今回は排気騒音に関する事です。


アフターマーケット用マフラーはマフラーメーカーさん各社はそれぞれ長年苦労して消音について色々な方法を編み出してます。まあ、企業秘密の領域なのでそこはオープンに公開しているメーカーさんは有りませんが私は秘密にする必要も無いので興味のある方に知ってもらえれば楽しいかなとおもいます。


私の場合は基本的に4種類の消音方式を持っています。

それぞれマフラーを作るバイクのエンジンタイプに応じて洗濯して開発を始めます。

最初の選択は今までの経験値で判断します。

そして、その基本方式から派生させて最適解を探してゆきます。


今回はGB350のキャブトンマフラーの消音方法(内部部品)を公開しちゃいます。


サイレンサーの入口側にこのような鱗の形ををした穴が空いたパイプ(バッフルパイプと呼んでます)を装着して排気ガスがストレートに抜けずこの穴を通して外側へ抜けます。

バッフルパイプの外側にはパンチングパイプと言って多孔のパイプが装着されてその外側にグラスウールが巻かれています。

バッフルパイプの内側から外側へ抜けた排気ガスはパンチングパイプの内側を通ってサイレンサー後部排気口より排出されます。

この工程で音圧、周波数を変化させて消音させます。


排気音の規制値はdB(デシベル)で管理されており音の大きさを数値化されたものです。


排気音の高い、低いは音の大きさ(デシベル)ではなくて周波数によって変わります。

したがって同じdB(デシベル)値でも高音、低音があります。


それともう一つ、音色(音質)がありこれは数値化できず完全に感覚的に良い音かどうかを判断するしかありません。ここが難しいところで自分が良いと思った音色がお客様が良いと感じて頂けるかが迷うところです。ここは自分の感性を磨くしかありませんね。

もうこれは楽器の世界だと思います。


今回、バッフルパイプの先端はクローズせずに少しストレートに抜けるようにして音のボリュームを出しました。しかし少し破裂音のようなノイズが発生したために先端に整流するためのノーズピースを追加して単気筒の歯切れの良い音色を出しています。

先端の穴の大きさはφ10、φ15、φ20と3種類試しました。


この続きはこの次に


4月4日(金)はテスト走行を兼ねて名古屋モーターサイクルショウへ行く予定です。

駐車場に停まってるのを見かけましたらご覧ください。

※試作テスト品なので見た目綺麗ではありません、ご容赦下さい。(笑)



 
 
 

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