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サイレンサーの消音についてのいろいろ・・・その2

昨日に続き、もう少し色々お話ししたいと思います。


サイレンサーの消音で一番シンプルなのはパンチングパイプのみで内部でなんの干渉もさせずにストレートで排気ガスを排出させる仕様です。


このサイレンサーの構造としてはインナーパンチングパイプとサイレンサーアウターシェル(外筒)とグラスウール(消音材)からなります。


排気ガスの圧力はパンチングパイプの穴からグラスウールに吸収されて音圧が下がり=排気音が小さくなるという仕組みです。

ですからインナーパンチングパイプの内径が同じでサイレンサーシェルのサイズが大きくなればグラスウールの容量も増え音圧もより吸収できる為、消音効果が大きくなります。

サイレンサーの長さが長くても同じ効果です。


しかし、マフラーはデザインも商品として重要な要素なので(カッコいいかどうか)

消音の為に、太くて重そうな形状や、アンバランスに長〜いサイレンサーなどバイクをカッコ悪くするデザインは論外です。


そこで、色々な仕掛けを考えてデザインを重視した形状やベストなサイズという制約の中でいかに消音させていい音を出すかが腕の見せ所なのです。


当然、性能もダウンさせないというもう一つのハードルもクリアーさせなければなりません。


インナーパンチングパイプは種類が多種多様です。

内径、長さ、穴の大きさ、穴のピッチなど

現在は穴径とピッチはほぼ一種類です。穴が大きいとグラスウールが飛散しやすくなりグラスウールが消耗しやすくなります。

レース用サイレンサーは高回転域で常用するのでパンチングパイプの外側にステンレスメッシュを巻いてグラスウールの飛散防止を行ってます。

これもコストが掛かるのでツーリング志向で馬力の高くないバイクや中小排気量のバイクには採用しませんが、最近は長期使用過程におけるグラスウール消耗によりウール交換のメンテナンスをしなくても良いようにステンレスメッシュの採用を広げています。


左のステンレスメッシュを巻いたパンチングパイプはテーパー形状になっており、これも消音効果があります。

まだまだ試していない事や無知な事があるので日々勉強ですね。


もし、ご質問、ご意見がございましたらお気軽にコメントくださいね。

 
 
 

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