年末ギリギリまで頑張ってます。
- qzm05404
- 2024年12月31日
- 読了時間: 2分
ガレージ引越しも行いながら製品開発も同時にやってます。
現在、X-ADVの新しいスリップオンは先日のブログで紹介しましたが海外の取引先から依頼を受けているCBR250RR(MC51)のレース用マフラー、ラジエター&オイルクーラーの開発です。
レース用マフラーはストリート用と要求される要件がかなり異なるので開発のアプローチが異なります。また、ECUもaRacer(台湾のメーカー)を使用する為、FIセッティング、 IGタイミングのセティングを並行して行います。
よりいい性能をとやり出すと終わりがないので来年1年かけてバージョンアップをする計画を元にファーストステージはここまでというターゲットを決めて進めます。
それを実走テストをし修正が必要なら最小限の改良をして実戦投入します。

ラジエターの製作です。市販車のラジエターでは冷却不足になるので大きいサイズのラジエターとオイルクーラーを新たに作ります。ラジエターはHRC NSF250Rのラジエターを改造してボルトオンで取り付けできるようにします。またオイルクーラーを新たに新設してオイルの冷却も行います。
オイルクーラーの必要性について理由をお話しします。エンジンを冷却するのによりラジエターを大きくすれば良いと思いがちですが実はそれほどエンジンは冷えません冷却水はシリンダーとシリンダーヘッド周りを循環して冷却しているのでクランクケースの温度はそんなに下げられないのです。クランクケースの温度が上がるとエンジンがダレてパワーが落ちます。
やはりオイルを直接冷やすのが最も効果的です。また油温が下がればおのずと水温も下がるのでそれほど大きなラジエターは必要としなくなります。ちなみに写真のオイルクーラーはちょっと大きいのでオーバークールになり逆にパワーロスにつながるのでテストはガムテープなどで目張りをし面積を調整しながら実走して適正なサイズを探ります。

今年はここまでで続きは年明けから再開ですね。
皆さん、良い新年をお迎え下さい。




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