X-ADV ツインフルエキ製品製作
- qzm05404
- 5月13日
- 読了時間: 2分
GB350のキャブトンマフラーの開発が一段落したので早速次の仕事に取り掛かってます。
以前、開発を終了していたX-ADVフルエキツインサイレンサーですが左右のエキパイと車体各部とのクリアランスが結構厳しくてお客様側(バイクショップさん含む)取付が難しくなるのが不安になりもう一度パイプのレイアウトをやり直す事にしました。
特に左側はフレーム(ロアークロスメンバー部)、サイドスタンド、センタースタンドとの干渉をくぐり抜けないといけない三重苦です。
また、クリアランスの余裕を持たせるレイアウトはそれほど難しくないのですがパイプのレイアウトがカッコ悪くなるのでこれを考慮すると四重苦です。
数種類の曲げRが違うパイプを切ってはつなぎ、切ってはつなぎの繰り返し。頭の中でこうしたらこうなって、こうしたらこうなるかな?と考えながら作業してゆきます。
それからもう一つ試作開発で大事な事は量産品の製作しやすさを考える必要があります。
パイプの接続箇所、曲げパイプの種類を出来るだけ少なくするなどして生産時の手間を少なくする必要があります。

左右2本出しサイレンサーは左右のバランスを合わせるもの一苦労です。
パイプの立ち上がり角度、車体後方外側への角度が左右きちんと合わないとサイレンサーが左右対称の位置に揃いません。パイプのレイアウトだけで完璧に揃えることは無理なので
最終的にはサイレンサーステーで調整出来るようにします。
ただ、サイレンサーステーでの調整範囲はごく僅かなのでぼ調整出来るぐらいの範囲です。

パイプのレイアウトが決まったら治具の製作に取り掛かります。
治具を作る上で大事な事は出来るだけコンパクトにする事と治具上で組み立てをするので
特に溶接しやすいように作業スペースを考えて作ります。
僕は少量生産なのでこのような手作り治具ですが大手マフラーメーカーさんは生産数の桁が違うので設計図を作りもっと高度な治具を作っている所もあります。

マフラー全体の開発作業からするとまだこれでも一部の作業です。
これ以外にもフロントパイプ、サイレンサー、付属品など沢山有ります。
今月はこのマフラーにかかりっきりになるので製作途中などブログでお見せしたいと思います。




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